新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、「地熱発電技術研究開発(2013~2020年度)」において、新たな技術開発8テーマを採択した。同研究開発は、2030年までの地熱発電の導入見込量(地熱発電容量)を最大で約155万kWに拡大するという目標の達成に向けて、小型バイナリ―発電システムの開発などの成果を上げてきたもの。今回、地熱エネルギーのさらなる高度利用を目指した技術開発として、酸性流体の活用に向けた技術開発や、IoT・AI技術等を用いた地熱発電システムの運転管理の高度化に向けた技術開発に取り組む。酸性熱水利用のための化学処理システム開発(西日本技術開発(株)、九州大学、富山大学)、地熱発電システムにおける運転等の管理高度化に係る技術開発(地熱技術開発(株)、西日本技術開発(株)、三菱日立パワーシステムズ(株)、早稲田大学)等8件を採択し、未利用の地熱エネルギー活用、地熱発電所におけるトラブル発生率20%低減と利用率10%向上を目指すという。