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NIMSなど、室温でCOを効率的に除去できる触媒を開発
発表日：2018.07.19
（国研）物質・材料研究機構（NIMS）は、首都大学東京、（株）NBCメッシュテックと共同で、室温で一酸化炭素（CO）を効率的に除去できる触媒を開発した。タバコや排ガスには有毒なCOが含まれているが、室温で酸化・除去できる空気清浄機に活用可能な触媒が無かった。同研究チームは、金のナノ粒子（直径10 nm以下)がCOを酸化することができるという先行研究の成果を活かして、酸化鉄ナノ多孔体に金ナノ粒子触媒を固定したハイブリッド型の触媒を開発し、触媒活性の向上を図ることに成功した。新たな1グラム当たり約200平方メートルの比表面積を有するナノ多孔体に金ナノ粒子を均一に分散させて、金ナノ粒子の凝集を抑制することで、室温下におけるCO除去能力は1時間当たり8.41 molCO/gAuと計測され、触媒活性を金ナノ粒子単体よりも20%向上させるとともに、長期間維持できることも確認できたという。
