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 北大など、水蒸気の存在下における炭化水素ガスの分離に成功

発表日:2020.02.05


  北海道大学は、ミュンヘン工科大学と共同で、水蒸気(水分子)が含まれていても炭化水素ガスを分離できることを明らかとした。二重結合を持つ炭化水素ガス、アルケン(プロピレン等)は、プラスチックや化学繊維の原料として用いられている。このアルケンガスを精製するためには、アルカン(プロパン等)から分離する必要がある。これまで、蒸留法による分離が行われてきたが、多くのエネルギーを要するため、省エネ型の分離法として多孔性材料を用いた分離が注目されている。多孔性材料の分離機能は、水蒸気を含んでいると低下すると考えられているが、それについて確認した報告はこれまでなかった。同研究グループは、プロピレン/プロパン混合ガスを選択的に分離できる多孔性金属錯体に水分子を導入し、ガスの分離実験を行った。その結果、水分子が存在しているにも係わらず分離性能は維持された。また、計算科学を用いて、金属イオンに結合した水分子がプロピレン認識部位として働いていることを明らかにしたという。

情報源 北海道大学 新着情報
機関 ミュンヘン工科大学 ルール大学ボーフム 北海道大学 京都大学
分野 地球環境
環境総合
キーワード 省エネ | 炭化水素 | 北海道大学 | 水蒸気 | アルケン | 多孔性材料 | 水分子 | アルカン | 分離 | 多孔性金属錯体
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