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 JAEA、ISプロセスによる長時間連続「水素製造」試験の成果を紹介

発表日:2019.01.25


  (国研)日本原子力研究開発機構(JAEA)は「熱化学水素製造法(ISプロセス)」の連続水素製造に成功したと発表した。ヨウ素(I)と硫黄(S)を用いる「ISプロセス」は、3つの反応工程(硫酸分解、ブンゼン反応、HI分解)からなるもので、「水蒸気改質法」のように化石燃料を使用せず、再エネを活用した「水の電気分解」のコスト面の課題を克服し、それらに代わる水素製造法として注目されているもの。JAEAはラボレベルの水素製造試験装置(ガラス製)を開発し、1週間の連続水素製造に成功している(2004年)。今回、既存の装置を改良し、長時間運転の目安となる150時間の連続水素製造に成功したことで、実用工業材料(炭化ケイ素セラミックス、フッ素樹脂ライニング材、耐熱・耐食合金のニッケル基合金など)を使用した機器の実用化や、950 ℃の熱を供給できる原子炉(高温ガス炉)との組合せに見通しがついたという。

情報源 日本原子力研究開発機構 プレスリリース
機関 日本原子力研究開発機構
分野 環境総合
キーワード 硫黄 | 日本原子力研究開発機構 | ヨウ素 | 熱化学水素製造法 | ISプロセス | 硫酸分解 | ブンゼン反応 | HI分解 | 水蒸気改質法 | 高温ガス炉
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