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 京大など、草原の植物に共生する微生物の多様性と価値をまるごと評価

発表日:2019.02.20


  京都大学、森林総合研究所および筑波大学の研究グループは、草原に出現する数多くの植物を網羅的に調査・分析し、葉や根に10,000系統を超える微生物が共生していることを解明した。同研究グループは、菅平高原(長野県)において植物種の多様性を調査し、それらの根や葉に共生する微生物の存在や資源利用の可能性などを把握している。今回、こうした潜在的価値に着目し、「草原生態系をまるごと対象として微生物資源を評価」するため、同地で植物サンプル(33目・137種)を収集し、微生物叢を「DNAメタバーコーディング」で簡易分析したところ、細菌類7,991系統、きのこ・かび・酵母などの真菌類5,099系統が検出された。また、これらの微生物のなかには、植物の成長促進が期待できるもの、医薬品の原料となる物質(創薬リソース)の生産可能性があるものなどが含まれていたという。さらなるデータ蓄積により、草原生態系から「微生物資源の銀行」のようなサービス享受が期待できるという。

情報源 京都大学 研究成果
森林総合研究所 プレスリリース
機関 京都大学 森林総合研究所 筑波大学
分野 自然環境
キーワード 森林総合研究所 | 京都大学 | 筑波大学 | 菅平高原 | 微生物叢 | DNAメタバーコーディング創薬リソース | 草原生態系 | 微生物資源
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