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 東京都、平成31年度キョン対策の概要を発表

発表日:2019.06.27


  東京都環境局は、平成31年度のキョン対策の概要を発表した。伊豆大島(東京都大島町)では、シカ科の特定外来生物「キョン(学名:Muntiacus reevesi)」の増加による農業被害が顕在化して久しく、ラン科の絶滅危惧種「キンラン」の減少など、生態系への影響が懸念されている。都は、平成19年度からキョンの捕獲を開始し、平成28年度までに約8,200頭(累計)を捕獲しており、平成28年度にワナなどに加え、大規模な柵を設置して捕獲圧を高めている。階層ベイズ法により推定された平成30年末のキョン生息数は15,490頭(中央値)で、平成29年度よりも807頭(約5%)減少したと見られている。増加に歯止めがかかり、横ばいからやや減少傾向に転じた可能性があるが、捕獲圧が足りない区域が存在しており、単純に安心はできないという専門家の意見もある。確実に根絶する方向で、地権者が不明な土地等においても柵やワナ等を設置するとともに、島内外からハンターを増員して捕獲数の向上を目指すという。

情報源 東京都 報道発表
機関 東京都
分野 自然環境
キーワード 絶滅危惧種 | 東京都環境局 | 特定外来生物 | 伊豆大島 | キョン | 大島町 | キンラン | 階層ベイズ法 | 捕獲圧
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