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 農研機構、六フッ化硫黄を指標とした地下水の年代測定技術を紹介

発表日:2019.09.04


  (国研)農業・食品産業技術総合研究機構は、技術紹介パンフレット「省力的な採水法による六フッ化硫黄(SF6)を指標とした地下水の年代測定」を刊行した。SF6を用いた年代測定調査は、大気中のSF6濃度と地下水のSF6濃度を比較することで、地下水が涵養された時期などを推定する手法。浅層の若い(滞留時間が短い)地下水の流動状況などの把握、ひいては農村地域の地下水資源の管理に有効な手法とされているが、採水時に大気から試料水へのSF6の溶解を回避する必要がある。そのためポンプ・揚水管を設置して井戸水を吸い上げる方法が一般的であったが、こうした採水手順は調査の効率化や作業労力軽減の阻害要因でもあった。当該技術は、採水過程を井戸用採水器で代替できることを検証し、採水時間の短縮化・調査機材の簡素化・軽量化を実現したもの。同パンフレットは採水手順の図解や用具の写真、従来法との精度比較データ、調査の留意点などをとりまとめたものとなっている(A4版カラー、本編6ページ)。

情報源 農業・食品産業技術総合研究機構 プレスリリース
機関 農業・食品産業技術総合研究機構
分野 水・土壌環境
キーワード 地下水 | SF6 | 年代測定 | 農研機構 | 技術紹介パンフレット | 六フッ化硫黄 | 地下水資源井戸用採水器
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