静岡県浜松市は、浜松基地周辺における地下水の有機フッ素化合物(PFAS、ピーファス)追加調査結果を公表した。41地点で採水し、10地点で国の暫定目標値を超え検出した。PFASは難分解性や高い蓄積性などの特長を有し、曝露した動物の胎児に影響を及ぼすことなどが報告されている。国の暫定目標値では、代表物質であるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)やペルフルオロオクタン酸(PFOA)は水道水中に合計で50ng/L以下と定められている。今回、伊佐地川および新川周辺の地下水で最大170ng/L検出されたことを受け、市は50ng/Lを超過した地下水を水源とする井戸の所有者へ飲用利用を控えるよう助言したとのこと。なお同市の地下水調査で暫定目標値を超えたのは今回の調査を含め14地点となった。