北海道大学は、大雪山(上川郡上川町)における「開花フェノロジー調査」のデータを解析し、高山植物群落の開花期間・日数の変動予測が可能であることを実証した。この調査は、全国のさまざまな生態系を長期的にモニタリングする「モニタリングサイト1000(環境省)」・高山帯調査の一環として、同大学が市民ボランティアと共に行っている調査のひとつ。低温・積雪・強風といった厳しい環境にさらされた、雪田や風衝草原に固定プロット(10×20 m)を設け、高山植物の開花状況を数日間隔で記録している。今回、集積された9年間のデータや、現地の気温・融雪時期のデータを用いて、種レベルの「開花応答」などを解析した結果、気温上昇(温暖化)と雪解けの早まりの影響を強く受け、高山植物群落の開花期間(シーズン)が約5日短くなるという予測結果が得られた。気候変動に対する高山植物群落の開花パターン変動メカニズムを示唆する知見であり、市民ボランティアの重要性の再認識につながる成果であるという。
情報源 |
北海道大学 プレスリリース
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機関 | 北海道大学 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | 北海道大学 | 高山植物 | モニタリングサイト1000 | 大雪山 | 上川郡 | 上川町 | 開花フェノロジー調査 | 開花期間 | 市民ボランティア | 開花応答 |
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