国内ニュース


 国環研、IPCC 1.5度特別報告書に基づくレビュー論文のポイントを紹介

発表日:2019.09.25


  国立環境研究所は、クィーンズランド大学の研究者(「IPCC 1.5度特別報告書」統括執筆責任者、筆頭著者)ほか、同研究所や世界各国の気候変動研究者からなる国際共同研究グループのレビュー論文の概要を紹介した。この論文は、1 ℃気温上昇が地球環境や生態系に与えている影響の現状と数10年先の気候変動、1.5 ℃気温上昇の影響やリスク、解決法(数値化、実行可能性と倫理の観点)についてレビューしたもので、世界平均気温を1.5 ℃に止めるためには「気候変動対策を緊急かつ加速的に実行することが重要」と結論している。筆頭著者は「気候変動対策への投資は価値ある選択である」と述べており、共著者のひとりは異常気象や、気象に関わる現象の予測が困難になりつつある情勢を懸念している。世界的指導者が今行動を起こさなければ事態の改善は厳しく、島嶼国や低地においては生死の問題であり、緩和策が強力に推進されない場合は開発途上国の経済成長が最も大きな影響を受けると危ぶむ共著者もいるという(掲載誌:「Science」2019年9月19日版)。

情報源 国立環境研究所 新着情報
機関 クィーンズランド大学 国立環境研究所
分野 地球環境
キーワード 生態系 | 気候変動 | 環境 | IPCC | 投資 | 気候変動対策 | 世界平均気温 | Science | IPCC 1.5度特別報告書
関連ニュース

関連する環境技術