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 農研機構、窒素負荷の観点からフードチェーン全体の持続性を検証

発表日:2019.09.26


  (国研)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は、食料の生産・流通・消費(フードチェーン)を一連のシステムととらえ、環境中に排出される窒素の削減策を検討するとともに、窒素負荷の実態を定量的に提示した。大気中の窒素分子から化学合成された肥料や生物学的に固定された「窒素」は作物生産に利用され、食品の三大栄養素のひとつであるタンパク質の16%を構成している。しかし、窒素の一部は農地から溶脱し、農畜産業における家畜の排泄物や、食品加工流通・消費の段階で食品廃棄物として環境中に排出されている。同機構は、こうした窒素排出の流れを整理し、それらの環境負荷を「食の窒素フットプリント(単位:kg N/人/年)」として定量化した。この指標から、地球規模で流動する窒素フローの駆動力が消費者の食品ニーズであることや、タンパク質の過剰摂取と食品ロスなどが窒素負荷におよぼす影響が示唆され、国民の消費行動や望ましい食生活のあり方が読み解けるという。

情報源 農業・食品産業技術総合研究機構 プレスリリース
機関 農業・食品産業技術総合研究機構
分野 地球環境
ごみ・リサイクル
水・土壌環境
キーワード 窒素 | タンパク質 | 過剰摂取 | 食品ロス | 農研機構 | 消費行動 | 食生活 | フードチェーン | 窒素負荷 | 食の窒素フットプリント
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