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 東工大など、水素キャリア材料「HBシート」から水素を離脱させる新たな方法を発見

発表日:2019.10.25


  東京工業大学、筑波大学、高知工科大学および東京大学の研究グループは、ホウ化水素シート(HBシート)が常温・常圧下において光照射のみで水素を放出できることを見出した。HBシートは、爆発のリスクある高圧水素ガスボンベに代わる軽量で安全な水素キャリア材料としての応用が期待されている。同研究グループは、二次元的な骨格をもつホウ素に水素が結合した二次元物質であるHBシートの合成に、室温・大気圧下という非常に穏やかな条件で成功していた(既報:2017年9月26日)。今回、HBシートに紫外光を照射する単純な操作で、室温・大気圧という穏やかな条件で水素を取り出すことができることを見出した。実際に質量水素密度は、従来の研究(水素吸蔵合金:2%、シクロメチルヘキサン(300℃下):6.2%)と比較しても高い値(8%)を示しており、車載用燃料電池など安全で軽量かつ簡便なポータブル水素キャリアとしての応用が期待されるという。

情報源 東京工業大学 研究最前線
筑波大学 お知らせ・情報
高知工科大学
東京大学 物性研究所 ニュース
機関 東京工業大学 筑波大学 高知工科大学 東京大学物性研究所
分野 地球環境
環境総合
キーワード 燃料電池 | 水素 | 東京工業大学 | 筑波大学 | 水素キャリア | 高知工科大学 | ホウ化水素シート | HBシート | 光照射 | 質量水素密度
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