埼玉県は、平成29年度における大規模事業所のCO2排出量を公表した。同県では、二酸化炭素(CO2)を多量に排出する事業所(大規模事業所)を対象に、平成23年度から目標設定型排出量取引制度を施行している。対象となる大規模事業所は580事業所で、第2計画期間(平成27年~令和元年度)における目標削減率は、基準排出量に対し、工場等13%、業務ビル等15%に設定されている。今回、第2計画期間3年目にあたる平成29年度のCO2排出量を集計したところ、基準排出量比で工場29%、業務ビル等28%、全体で28%の削減となった。また、事業所ごとの目標達成状況は、平成29年度は、全体の75%にあたる433事業所で、自らの対策により、第2計画期間の目標削減率以上の削減が行われたという。