国立環境研究所は、東北大学と共同で、パーソナルケア製品(抗菌石鹸、制汗剤、香りの強い化粧品、マニキュア、ヘアカラー、日焼け止め)の使用頻度と新生児の先天性腎尿路系異常(CAKUT)との関連は見られないとの調査結果を公表した。既往の研究では、パーソナルケア製品に含まれる内分泌かく乱作用を有する疑いがある物質(フタル酸等)により、新生児の腎尿路系発達を妨げる可能性が指摘されていた。今回、同研究所は、大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(愛称:エコチル調査)」データのうち、関連因子のデータに有効な回答が記入されているデータ(86,899人)を用いて、疫学的な手法により解析した。その結果、CAKUTと診断されたのは215名で、妊娠中に、パーソナルケア製品1点使用した群は、不使用の群に比べ、発生頻度は0.48〜1.23倍だった。また、2点使用した群(0.60〜1.46倍)、3点以上使用した群(0.44〜1.06倍)となり、関連は見られなかったという。
情報源 |
国立環境研究所 新着情報
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機関 | 国立環境研究所 東北大学 |
分野 |
健康・化学物質 |
キーワード | 国立環境研究所 | 内分泌かく乱 | 化粧品 | 日焼け止め | フタル酸 | エコチル調査 | 子どもの健康と環境に関する全国調査 | 妊娠 | 制汗剤 | 先天性腎尿路系異常 |
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