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 森林総研など、特定部位の幹の面積で葉の量を推定する手法を確立

発表日:2020.06.05


  (国研)森林研究・整備機構森林総合研究所などは、スギ人工林における葉の量を推定する簡易手法を確立した。葉量の推定は、炭素固定機能や物質循環を理解する上で重要な技術であり、生枝下幹面積と葉量の比例関係(アロメトリー式)により求められるとされている(篠崎, 1964)。しかし、異なる地形に植栽されたスギにおいて、同じ式が使えるかは明らかになっていなかった。今回、4地域それぞれ斜面の上下において、アロメトリー式を比較検討した結果、壮齢林(林齢60年生以下)では、異なる地形でもアロメトリー式は同じで、斜面の上下においても共通利用できることが確認された。一方、このアロメトリー式は地域によって異なり、地域ごとに式を作成する必要性が認められた。これらのことから一定の地域内では共通のアロメトリー式を利用して葉量等を簡便に推定可能であることが分かったという。

情報源 森林研究・整備機構森林総合研究所 研究紹介
機関 森林研究・整備機構森林総合研究所 京都大学 東京大学
分野 自然環境
キーワード 物質循環 | 地域 | スギ | スギ人工林 | 炭素固定 | 植栽 | 葉量 | アロメトリー式 | 壮齢林
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