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 近大など、トラ柄模様のハゼ科魚類を国内初記録

発表日:2020.07.09


  近畿大学と大阪市立自然史博物館は、西表島で採取したハゼ科魚類が、これまで日本では確認されていなかった種であるとし、標準和名と共に学術誌に発表した。1995年に大阪府市立自然史博物館の研究員は、これまで日本で見つかっているハゼ科アベハゼ属とは異なる特徴のハゼを西表島で採取した。今回、近畿大学が標本を精査した結果、同じアベハゼ属のハゼとは違う黒と黄の縞模様、ヒレを支えるスジが多い、頭部背面の鱗が小さくその大きさは均一であるといった形態的な特徴から、台湾のみで見つかっていた「Mugilogobis flavomaculatus」であるとした。縞模様が虎柄を連想させることから「トラハゼ」の標準和名を付して発表している。琉球列島は今回発見されたトラハゼを含むアベハゼ属の分布の北限とされていることから、マングローブ林や塩性湿地などの保全活動が必要であるという。

情報源 近畿大学 プレスリリース
〔参考〕J-STAGE
機関 近畿大学 大阪市立自然史博物館
分野 自然環境
キーワード 塩性湿地 | マングローブ | 西表島 | 形態観察 | 標準和名 | 琉球列島 | ハゼ科 | アベハゼ属 | トラハゼ
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