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 日本野鳥の会、タンチョウ繁殖地の拡大事例を公表

発表日:2020.10.01


  (公財)日本野鳥の会は、北海道苫小牧市に在る「ウトナイ湖サンクチュアリ(指定地域:510 ha)」でタンチョウの親子を確認したと発表した。タンチョウの繁殖地は1960年代まで道東の釧路・根室地方に限られていたが、個体数が増えるにつれて、1970年代以降は北海道各地に拡がり、道央圏でも2012年に勇払郡むかわ町で、2020年に夕張郡長沼町で繁殖が確認されている。同サンクチュアリは、渡り鳥の中継地であるラムサール条約登録湿地「ウトナイ湖」や勇払原野の自然環境を保全することなどを目的として、1981年に開設され、野鳥保護に関する調査やさまざまなイベントが開催されている区域。新たに発見されたのはヒナ1羽を連れたタンチョウの家族群で、レンジャーが2020年5月26日に確認していたが、繁殖活動への影響に配慮し、一般への情報公開を控えていた。同年9月5日に当該ヒナが飛翔可能な幼鳥に成長していることが分かったことから、勇払原野一帯では明治時代前半から130年ぶりの繁殖事例として公表に踏み切ったという。

情報源 (公財)日本野鳥の会 プレスリリース
機関 (公財)日本野鳥の会
分野 自然環境
キーワード 北海道 | 情報公開 | 苫小牧市 | ウトナイ湖サンクチュアリ | 道央圏 | むかわ町 | 長沼町 | ラムサール条約登録湿地 | 勇払原野 | レンジャー
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