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 京大・近大など、トウガラシが高温でも着果するための遺伝子領域を特定

発表日:2020.11.09


  京都大学、近畿大学および(公財)かずさDNA研究所の研究グループは、トウガラシが高温期に着果するための遺伝子が存在する領域を特定した。近年、地球温暖化の影響などによる高温で、夏に実を付ける果菜類の着果不良が現場の課題となっている。対策として、クールミストや冷房などが行われているが、コストや労力面で負荷が大きく、育種的アプローチによる解決が考えられた。これまでに同研究グループは、高温期に着果しないトウガラシの交雑によって生まれたF1雑種が高温期にも鈴なりに着果することを発見した(Yamazaki and Hosokawa, 2019)。今回、このF1雑種の後代(F2集団)に、高温期の着果率が低いものから高いものまで現れることを確認し、F2集団を材料として、高温着果性と関わる遺伝子の在る候補遺伝子領域の特定に成功した。今後、遺伝子マーカーを作ることで、形質評価を行うことなく選抜でき、更に遺伝子の特定に至ることでトウガラシ以外の作物への応用が期待されるという。

情報源 近畿大学 プレスリリース
機関 近畿大学 京都大学 (公財)かずさDNA研究所
分野 環境総合
キーワード 地球温暖化 | 京都大学 | 近畿大学 | 遺伝子領域 | かずさDNA研究所 | トウガラシ | 果菜類 | 着果不良 | 高温着果性 | 遺伝子マーカー
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