(独)国際協力機構(JICA)は、ベトナム政府との間で「ハロン市下水排水処理事業」を対象として118億9,100万円を限度とする円借款貸付契約(L/A)に調印した。ベトナムの都市部では生活排水が増大する一方、下水道普及率は平均15%(2015年)にとどまっている。また戸別に設置されている簡易処理槽は維持管理が適切に行われていないことから、汚水処理が十分とはいえない。そのため、最終的に流れ込む河川や海では水質悪化が深刻化している。同国の北部に位置するクアンニン省ハロン市にある世界自然遺産のハロン湾も水質悪化により普遍的価値を低下させており、また、市内では排水能力不足による災害の脆弱性リスクも高まっている。今回、ハロン市において下水処理場(2か所の新設、1か所の拡張)および下水管路の整備に着手する。ハロン市とハロン湾海域の公衆衛生の改善、クアンニン省の持続可能な開発の支援を目的とし、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール6、13、14に貢献するという。
情報源 |
国際協力機構 ニュースリリース
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機関 | 国際協力機構 |
分野 |
水・土壌環境 環境総合 |
キーワード | ベトナム | 水質汚濁 | 下水処理場 | 国際協力機構 | JICA | 世界自然遺産 | 円借款貸付契約 | L/A | ハロン湾 | ハロン市 |
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