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 日本野鳥の会、日本固有の鳥類「アカコッコ」保護の取組を紹介

発表日:2020.12.18


  (公財)日本野鳥の会は、日本固有の鳥類「アカコッコ(学名:Turdus celaenops)」について伊豆諸島・三宅島での保護活動を紹介した。同種は、伊豆諸島やトカラ列島など限られた地域の島々に生息し、環境省レッドデータブック(絶滅危惧ⅠB類)に掲載されている他、国の天然記念物にも指定されている。重要な生息地である三宅島においては、ネズミによる農業被害を減らすため1970年代にイタチが放たれた。80年代には非公式の放獣がなされ、70年代の公式放獣と異なりメスも放たれたためイタチが増加・定着する要因となり、この鳥の捕食者となった。さらに2000年の三宅島が噴火し、この鳥の個体数はイタチ導入前の4分の1程度にまで減少したと考えられている。同会は、2012年から三宅島を中心にアカコッコの調査や環境整備、普及教育活動を行っており、今回これまでの活動をまとめホームページ上に紹介した。GPSロガーを使った季節移動などの調査や、生息環境に配慮した森づくり、自然保護の拠点整備等を推進しているという。

情報源 (公財)日本野鳥の会 お知らせ
機関 (公財)日本野鳥の会
分野 自然環境
キーワード 森づくり | 三宅島 | イタチ | レッドデータブック | 日本野鳥の会 | 噴火 | アカコッコ | 公式放獣 | GPSロガー | 拠点整備
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