鹿児島大学は、同大学大学院を昨年度修了したOB(現かごしま水族館研究員)と共に、これまで同一種(ホウセキハタ)とされていたハタ科魚類が、種子島以南/以北で系統的に異なる種であることを発見した。同大学は、2018年から漁業・水産業関係者や魚類研究者の協力を得てハタ科魚類の研究を行っており、その過程で多くの日本初記録種や新たな分布記録を確認していた。今回、ホウセキハタは、種子島以北の日本本土に分布するものと、種子島以南の島嶼域に分布するもので異なり、別種であることが明らかとなった。2種はよく似ているが、褐色の斑点がある場所、背鰭の軟条数、尾鰭の形や色などの特徴で識別することができる。島嶼域に分布する種が新種であるとして、理想郷のような島々に分布することから「Epinephelus insularis(標準和名:マホロバハタ)」と名付け、その形態などとともに学術誌に発表した。鹿児島県はハタ類の種多様性が高いことから、今後もさまざまな発見が期待できるという。
情報源 |
鹿児島大学 トピックス
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機関 | 鹿児島大学 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 新種 | 鹿児島大学 | 種多様性 | 尾鰭 | かごしま水族館 | ホウセキハタ | ハタ科 | 背鰭 | マホロバハタ |
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