環境省は、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界遺産一覧表への記載推薦に関する国際自然保護連合(IUCN)の評価結果及び勧告について公表した。2017年10月にIUCNによる現地調査及び評価が行われたが、2018年5月に延期勧告が行われ、日本政府は推薦書を一旦取り下げ、2019年2月にユネスコ世界遺産センターに推薦書を再提出していた。今回、国際的にも希少な固有種に代表される生物多様性保全上重要な地域であることが評価され、世界遺産一覧表への「記載」は適当とあると勧告された。IUCNからは、1)特に西表島について、観光客の収容能力と影響に関する評価が実施され、観光管理計画に統合されるまでは、観光客の上限を設けること、2)希少種(特にアマミノクロウサギ、イリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナ)の交通事故死を減少させるための交通管理の取組の効果を検証し、必要な場合には強化すること等4項目について要請があり、2022年12月までに対応状況をユネスコに提出しIUCNの評価を受けるよう要請があった。また、北部訓練場の残る地域について米軍との調整のさらなる発展や、ノネコ等外来種対策の推進などについても指摘を受け推薦内容の変更を行った。正式に登録が決定されれば、国内5件目の世界自然遺産となるという。
情報源 |
環境省 報道発表資料(第二報)
環境省 報道発表資料(速報) |
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機関 | 環境省 IUCN |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 世界遺産 | 国際自然保護連合 | IUCN | イリオモテヤマネコ | ヤンバルクイナ | アマミノクロウサギ | 観光客 | 奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島 | ユネスコ世界遺産センター |
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