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 (独)森林総合研究所、人工林の間伐は生物多様性を短期的に高める効果があることを解明

発表日:2010.01.25


  (独)森林総合研究所は、人工林の間伐は生物多様性を短期的に高める効果があることを明らかにしたと発表した。同研究所は、間伐が生物多様性に及ぼす影響を調べるため、スギ人工林における下層植物や様々な昆虫について、間伐しなかった林と間伐した林(間伐1年後と3年後)で生物の種類や数の変化を比較した。その結果、植物は1年後、3年後ともに種構成が変わったが、種数や被度には大きな違いがなかった。昆虫は、間伐1年後は間伐した林においてすべ ての昆虫グループで種数・個体数ともに多くなったが、3年後にはグループによるばらつきはあったもの、間伐しなかった林と差がなくなる傾向にあった。これらの結果から、間伐は植物の種構成に変化を与えること、一部の昆虫の種数や個体数を短期間に増加させる効果があることが示された。同研究は、これら成果は生物多様性の保全と調和した持続可能な森林管理に役立てることができるという。

情報源 (独)森林総合研究所 プレスリリース
機関 (独)森林総合研究所
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 森林 | 森林総合研究所 | スギ人工林 | 間伐
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