国土交通省は、「ハイブリッド車等の静音性に関する対策について(報告)」を公表した。ハイブリッド車や電気自動車等は、低炭素化社会を進めるために普及促進が図られている一方で、構造的に音がしなくて危険と感じるとの意見が、ユーザーや視覚障がい者団体等から寄せられている。こうした事態を踏まえ、同省では、平成21年7月より「ハイブリッド車等の静音性に関する対策検討委員会」を開催し、検討を進めてきた。今回、その取りまとめとして、1)適用範囲:EV走行が可能なハイブリッド車及び電気自動車等を対象とする、2)対策が必要な場面:発進時から車速20km/hまでの速度域及び後退時、3)発音の種類及び音の性質:自動車の走行状態を想起させる音、4)発音の方法:自動車の速度に応じ自動で発音、5)音量:一般エンジン車と同程度、6)対策の普及方法:新車に可能な限り早期に義務付ける等、対策の基本方針とガイドラインが公表された。