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 環境省、令和3年度エトピリカ保護増殖検討会の開催を発表

発表日:2021.11.08


  釧路自然環境事務所は、「令和3年度エトピリカ保護増殖検討会」を開催すると発表した(開催日時:令和3年11月30日)。絶滅危惧1A類に分類されるエトピリカ(学名:Lunda cirrhata)は、チドリ目ウミスズメ科で北太平洋の亜寒帯海域に広く分布している。国内では、かつて道東の島々で繁殖していたが、1970年代に入って激減し、現在は根室市のユルリ島とモユルリ島のみで繁殖が確認されている。同省では、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律に基づき平成13年に「エトピリカ保護増殖事業計画」を策定しており、同計画に基づき、外来ドブネズミの侵入・定着による食害と生息環境の破壊が激減の主な要因の一つと考えられることから、平成25年度より「国指定ユルリ・モユルリ鳥獣保護区保全事業」を開始し、両島において殺鼠剤の空中散布による外来ネズミ類の駆除を行ってきた。また、平成26年度以降は外来ネズミ類の根絶状況と事業実施による海鳥類等の回復状況をモニタリングするとともに、繁殖個体の誘引するためデコイ(おとり)の設置を検討している。今回の検討会は、同事業計画に基づくこれまでの実施状況と今後の実施計画及び課題等について、専門家及び関係行政機関等により情報共有及び検討を行うために実施する。これまでの取組評価について、令和4年度以降の取組案について等を議題とするという。

情報源 釧路自然環境事務所 報道発表資料
機関 釧路自然環境事務所 環境省
分野 自然環境
キーワード 海鳥 | 釧路自然環境事務所 | エトピリカ | エトピリカ保護増殖検討会 | ユルリ島 | モユルリ島 | 根室市 | エトピリカ保護増殖事業計画 | ドブネズミ | デコイ
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