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 農工大など、早生樹林業の事業化に向けたフィールド実証を開始

発表日:2021.11.30


  東京農工大学とオペレーティング・リース事業などを手がける(株)ジャパンインベストメントアドバイザーは、「早生樹を活用した新たな林業のあり方」に関する共同研究を開始した。この取組は、両者が「早生樹資源の有効活用による『カーボンニュートラル社会と林業再生』の実現」について共感し、2021 年9月に締結した連携協定に基づくもの。日本のスギやヒノキ人工林は主伐期を迎えているが、林業の先行き不透明感などより本格的な再造林は遅々として進まない状況にある。両者は、早生樹を利用した森林造成のメリットとして、短期間かつ高い木材生産性、下刈り等の森林管理負担の軽減、バイオマスエネルギーへの高度利用等の3つを挙げている。早生樹は温暖な地域を好み、造成試験の情報が西日本に偏在していることから、暖温帯と冷温帯の間に位置する東京農工大学の演習林(農学部附属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター)のひとつ「フィールドミュージアム唐沢山(栃木県佐野市)」が実証研究拠点に選ばれた。「日本型超短伐期林業」の全国展開に資する森林施業・管理法の確立をはじめ、国産早生樹を利用したバイオマス発電や有用成分の利活用に関する基盤研究・実証試験等に取り組み、5年前後を目途として、それらの成果に基づく事業化を計画している。

情報源 東京農工大学 研究成果
(株)ジャパンインベストメントアドバイザー お知らせ
機関 東京農工大学 (株)ジャパンインベストメントアドバイザー
分野 環境総合
キーワード バイオマスエネルギー | 森林管理 | 演習林 | 人工林 | 早生樹 | カーボンニュートラル社会 | 主伐期 | 再造林 | フィールドミュージアム唐沢山 | 日本型超短伐期林業
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