北九州市は、自動車関連産業の更なる競争力強化に向けて、市内サプライヤー等の脱炭素化に係る支援を開始すると発表した。北部九州は日産自動車九州(株)、トヨタ自動車九州(株)、ダイハツ九州(株)、日産車体九州(株)の4つの自動車メーカーが立地する自動車産業を支える生産拠点である。脱炭素化に向けては、現状の技術やコストでは解決が難しい点が存在するが、既存の技術で足元からできる取組を促すための支援を中心に実施する。また、北部九州に立地する自動車メーカー4社と連携し、ノウハウや知見の共有・蓄積を図ることで、自動車サプライチェーン全体の脱炭素化に向けた基盤づくりを推進していく。支援内容としては、市内サプライヤー等の脱炭素化に向けて、温室効果ガス排出量算定支援と省エネ診断温室効果ガス削減に向け、自らの排出量を見える化することが重要なため、温室効果ガス排出量の算定支援を実施する。また、コスト削減にも寄与する省エネによる削減ポテンシャルを明らかにするため、専門家による省エネ診断を実施する。同市では、取組事例を他自治体等へ共有し、より広域的な取組へと展開させ、北部九州における自動車産業の更なる成長に貢献していくという。