(独)海洋研究開発機構と東京大学大学院理学系研究科は、フランス国立海洋開発研究所等と共同で、各地に異常気象を引き起こし大きな影響を与える太平洋のエルニーニョ現象(ラニーニャ現象)の発生を1年以上前から予測できること等を解明した。同研究グループは、熱帯域の太平洋とインド洋の大気・海洋観測データに加え、大気・海洋結合大循環モデルの500年間のシミュレーションで得た結果を解析して、インド洋における負(正)のダイポールモード(IOD)現象が太平洋のエルニーニョ(ラニーニャ)現象に先行し、その発生に大きく関与している事をつきとめた。更に、この海洋観測データに基づく予測式にダイポールモード指数(インド洋熱帯域の西部海域の平均した表面水温から東部海域の平均した表面水温を引いた値)を加えた新しい予測式で計算した結果、 観測データだけでエルニーニョ現象(ラニーニャ現象)を1年以上前から予測できる事がわかったという。
情報源 |
(独)海洋研究開発機構 プレスリリース
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機関 | (独)海洋研究開発機構 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 海洋研究開発機構 | 東京大学 | シミュレーション | 異常気象 | エルニーニョ | ラニーニャ | フランス国立海洋開発研究所 | ダイポールモード | IOD | インド洋 |
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