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 国環研、「3Dふくしま」プロジェクションマッピング(CF活用プロ)に挑戦

発表日:2022.04.15


  国立環境研究所は、2022年4月15日よりクラウドファンディング(CF)・プラットフォーム「ブルーバックス・アウトリーチ(運営:講談社)」において、国環研初となるCF活用プロジェクトの寄付を募集する。対象プロジェクトの名称は「『3Dふくしま』プロジェクションマッピングで環境研究を『触れる化』したい!」。同研究所は、福島第一原子力発電所事故の発生直後から、災害で発生した廃棄物の管理や、住民の方々が避難した地域での生物や環境の調査などの他、環境にもよい復興のビジョンを探るため、福島の環境データ、社会経済データを集めて解析し、地域の特徴にあった事業立案を支援する研究も続けている。これまでに数多くの論文を公表し、学会発表や地域住民に向けた発表会なども行ってきたが、「もっと分かりやすく発信して欲しい」という意見を受けることが多かった。そこで着目したのが、単にパソコン画面上で「見える化」するだけでなく、研究成果を立体的に表現するプロジェクションマッピングの手法。半年ほど試作に取り組み、真っ白な立体地図にプロジェクタで2mの高さから下方に地図映像を投影するシステムを完成させた。多くの方々から好評価を得ており、実装できるコンテンツ案(例:気候変動/地球温暖化による健康や産業への影響、自然災害と地形の関係、避難指示の解除された地域での社会経済活動の復興・再開状況等)も多く、アニメーション・ナレーション解説つきにする企画もあるという。CFの目標金額は100万円で、目標金額に達した案件のみ支援が成立するAll or Nothing形式での挑戦となる。支援者へのリターンとして、企業名等の公表、3Dふくしま関連グッズ等の特典、特別講演への参加などを挙げている(募集期間:2022年4月15日~6月14日)。

情報源 国立環境研究所 報道発表
機関 国立環境研究所 ブルーバックス・アウトリーチ
分野 環境総合
キーワード 気候変動 | 自然災害 | 災害廃棄物 | 福島第一原子力発電所事故 | クラウドファンディング | プロジェクションマッピング | 福島地域協働研究拠点 | 3Dふくしま | 復興ビジョン | All or Nothing
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