石川県は、県内初となるコウノトリのヒナが誕生したと発表した。今回の発表は、志賀町内の電柱の上で4月頃からコウノトリ(学名:Ciconia boyciana)1ペアが営巣しており、ヒナが誕生していることが確認されたもの。県内でのコウノトリのヒナの誕生は、日本のコウノトリ絶滅(昭和61年)以降初となる。北陸電力送配電(株)の協力により、営巣した電柱では、コウノトリの感電を防ぐために電線を迂回する工事が施されている。コウノトリは、ワシントン条約附属書I、国特別天然記念物、国内希少野生動植物種に指定されており、国のレッドリストでは絶滅危惧IA類、いしかわレッドデータブックでは絶滅危惧I類に選定される絶滅危惧種。日本産コウノトリは、昭和46年に野生下、昭和61年に飼育下のコウノトリが死亡し、絶滅していた。昭和60年以降、兵庫県が旧ソビエト連邦のコウノトリから人工繁殖・放鳥を進め、近年、生息数が増加している。令和4年4月27日時点で、国内の野生推定個体数は246羽となっている。石川県内への飛来状況としては、平成30年から記録を集計し、令和4年5月までに9市5町で飛来が確認されている。
情報源 |
石川県 記者発表資料
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機関 | 石川県 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 絶滅危惧種 | 絶滅 | 石川県 | コウノトリ | 国内希少野生動植物種 | 志賀町 | 北陸電力送配電 | 電柱 | ワシントン条約附属書 | 国特別天然記念物 |
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