農林水産省は、第50回J-クレジット制度認証委員会で「バイオ炭の農地施用」第1号案件として、(一社)日本クルベジ協会によるプロジェクトが我が国初めてのクレジット認証を受けたと発表した。バイオ炭とは、「燃焼しない水準に管理された酸素濃度の下、350℃超の温度でバイオマスを加熱して作られる固形物」で、土壌への炭素貯留効果とともに土壌の透水性を改善する効果が認められている土壌改良資材。バイオ炭の原料となる木材や竹等に含まれる炭素は、微生物の活動等により分解され、二酸化炭素として大気中に放出されるが、木材や竹などを炭化し、バイオ炭として土壌に施用することで、炭素を土壌に閉じ込め、大気中への放出を減らすことが可能になる。2019年改良版IPCCガイドラインで「バイオ炭施用による農地・草地土壌での炭素貯留効果の算定方法」が新規に追加され、バイオ炭を農地土壌に施用することが、温室効果ガスの貯留活動として認められることになったため、バイオ炭の農地への施用が、温室効果ガスの貯留活動としてクレジット化され、「環境価値」として取引できる形になったとしている。
情報源 |
農林水産省 報道発表資料
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機関 | 農林水産省 |
分野 |
地球環境 環境総合 |
キーワード | 農林水産省 | 土壌 | 環境価値 | バイオ炭 | IPCCガイドライン | J-クレジット | 日本クルベジ協会 | 炭素貯留効果 | 透水性改善 |
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