環境省は、国連の科学者組織「生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」(IPBES)総会第9回会合において受理された2つの報告書の「政策決定者向け要約(SPM)」について、同会合の成果として紹介した。IPBES総会第9回会合は、2022年7月3日から9日までの7日間、ドイツのボンで開催された。主な成果として、「野生種の持続可能な利用に関するテーマ別評価」報告書および「自然及びその便益に関する多様な価値の概念化に関する方法論的評価」報告書の政策決定者向け要約(SPM)が承認されたとのこと。「野生種の持続可能な利用に関するテーマ別評価」報告書のSPMには、《将来、気候変動、需要の増加、技術の進歩により、野生種の持続可能な利用が困難になる可能性が高い。これらの課題に対処するには、社会変革が必要である。》など12のキーメッセージ等が記述された。また、「自然及びその便益に関する多様な価値の概念化に関する方法論的評価」報告書のSPMには《政策決定において自然の価値評価を考慮するよう求める声が高まっているものの、公表された自然の価値評価研究のうち政策決定への活用が報告されているのは5%未満である。》など10のキーメッセージ等が記述されたという。同省は、7月25日に報告会を開催し、IPBES総会第9回会合の結果を解説するという(オンライン形式、定員:800名)。
情報源 |
環境省 報道発表資料
IPBES公式ウェブサイト |
---|---|
機関 | 環境省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | ドイツ | SPM | 生態系サービス | IPBES | 政策決定 | 社会変革 | 野生種の持続可能な利用 | 自然の価値評価 |
関連ニュース |