国際協力機構(JICA)は、ウズベキスタン共和国で風力発電事業を実施するShamol Zarafshan Energy Foreign Enterprise Limited Liability Company (以下「LLC」)との間で、プロジェクトファイナンスによる融資契約を締結した。同国は、電力の9割以上を国産の天然ガス・石炭を利用した火力発電によって賄っている。電力需要が供給を上回る状況が続き、再エネ比率の引き上げも大きな課題となっている。今回の融資は、同国における電力需要のさらなる増加と、同国政府の掲げる目標(年次:2030年、再エネ比率:25%)を見据え、ウズベキスタンで初めての民間事業者による大規模風力発電設備事業(500 MWdp)を支援するもの。プロジェクトサイトは、同国中央部のナヴォイ州に位置する都市ザラフシャンとされている。LLCのスポンサー企業であるMasdarは、世界40カ国以上で再エネ発電事業を展開している。本案件を通じて、中東をはじめ、中央アジア・コーカサス地域における後続類似案件に対する投資の呼び水としてモデルケースとなることが期待される。JICAが海外投融資業務を再開して以降、アゼルバイジャンで実施する初の案件であり、国際金融公社(IFC)、アジア開発銀行(ADB)、欧州復興開発銀行(EBRD)ほか2行との協調融資となっている。
情報源 |
国際協力機構 プレスリリース
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機関 | 国際協力機構 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | ウズベキスタン | アジア開発銀行 | パリ協定 | 風力 | プロジェクトファイナンス | 国際金融公社 | ナヴォイ | ザラフシャン | Masdar | 欧州復興開発銀行 |
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