環境省は、福岡県朝倉市で採集された固体が、特定外来生物アカカミアリ(Solenopsis geminata)であることを確認し、次年度の対応を発表した。アカカミアリは、アメリカ合衆国南部から中米原産で、ヒアリほど毒は強くないが、毒に対してアナフィラキシー症状を引き起こす例が海外では知られているヒアリ類の一種。日本では、令和5年4月1日に要緊急対処特定外来生物に指定される予定。今回、管理者が環境調査の一環で実施した昆虫調査で、採集したアリを調べたところアカカミアリの働きアリ1個体の疑いがあった。内陸部での確認であったため、専門家による発見現場周辺の調査を実施。しかし、発見地点周辺からアリは確認されなかった。同省では、令和5年2月28日の「ヒアリ防除等に関する専門家会合」での専門家からの助言を踏まえ、調査によって個体を発見し易くなる4月末から5月にかけて、確認地点周辺における目視やトラップによる詳細な現地調査を実施する。また、調査によりアカカミアリが発見された場合、防除を実施し、定着防止の取組を進めるという。なお、九州地方環境事務所は管理者に対して、調査でアカカミアリがいないことを確認できるまで、当該区域を立入禁止にし、今後、同省が実施する調査・防除に協力することを依頼したという。
情報源 |
環境省 報道発表資料
朝倉市におけるアカカミアリ確認と次年度の対応について(PDF) |
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機関 | 環境省 九州地方環境事務所 福岡県 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 防除 | アカカミアリ | 九州地方環境事務所 | 朝倉市 | 要緊急対処特定外来生物 | アナフィラキシー症状 | ヒアリ防除等に関する専門家会合 |
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