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 メッセージによってリサイクルボックスの異物混入率が低下!?環境省実証事業

発表日:2023.04.28


  環境省は、自動販売機横「リサイクルボックス(以下RB)」への効果的な異物混入防止に関する実証事業の結果を発表した。自動販売機のオペレーター事業者が自動販売機横RBを設置し、ペットボトル等の清涼飲料空容器の回収と再資源化を進めているが、RBに清涼飲料空容器以外のごみが投棄され、再資源ゴミの品質や量に悪影響がある。そこで、同事業の請負事業者である(一社)日本自動販売協会が、新機能RBの先行設置と異物混入防止のための実証事業を東京都調布市と神奈川県川崎市で実施した(実施期間:令和4年10月31日~12月24日)。エリアの特性に応じ啓発メッセージの強弱を変化させる検証では、全ての自販機RB内の異物混入率が低下した。特に「ごみ箱ではなくリサイクルボックスである事を伝えるメッセージ(弱メッセージ)」は「違法なゴミ捨ては犯罪であるという強めのメッセージ(強メッセージ)」より異物混入率の低減効果がみられた。自販機RB撤去による散乱状況の検証では、自販機RB撤去を行った7箇所の内、コインパーキング等4箇所でごみ散乱の回数と個数減少、飲食街2箇所でごみ散乱の回数と個数増加、1箇所でごみ散乱の多い状態が継続という結果となった。また、新機能RB先行設置による検証では、新機能RB置き換えにより、76%の自販機設置先で異物混入率が低減、自販機周辺のごみ散乱状況は、散乱なし90%、散乱あり10%で、おおむね散乱がない状況となったとの結果が出たという。

情報源 環境省 報道発表資料
2022年度環境省実証事業の報告書(PDF)
機関 環境省
分野 ごみ・リサイクル
キーワード 川崎市 | 自動販売機 | リサイクルボックス | 調布市 | 異物混入率 | 啓発メッセージ | 日本自動販売協会 | コインパーキング | エリア特性 | 資源ゴミ
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