国内ニュース


 新たに外来蜂は発見されず~福岡北部のツマアカスズメバチ生息状況調査~

発表日:2023.05.23


  九州地方環境事務所は、福岡県北部におけるツマアカスズメバチ生息状況等緊急調査の結果を公表した。ツマアカスズメバチは、外来生物法で特定外来生物に指定されており、これまで国内では長崎県対馬市において定着が確認されている。令和4年4月28日に福岡市東区、5月6日に久山町でツマアカスズメバチの個体が発見されてから9月にかけて、福岡市東区、久山町及び篠栗町においてツマアカスズメバチが散発的に確認された。このため、九州地方環境事務所は関係機関の協力により、トラップによる生息状況調査、巣の探索調査、化学的防除を実施した。今回、令和5年4月から5月にかけて久山町において、生息状況調査を実施、また、越冬に成功した女王バチの発見を目的に、令和4年度にツマアカスズメバチが確認された地点の周辺3㎞圏内を中心に、約900個のトラップを設置した。その結果、在来のスズメバチ類が確認され、ツマアカスズメバチの個体は確認できなかった。ツマアカスズメバチは、高い繁殖力と分布拡大能力があり、定着後の根絶が難しく、在来の生態系に被害を与えるほか、ミツバチを好んで捕食するため、養蜂業への影響が考えられるため、早期発見、早期駆除による定着前の根絶が重要となるという。

情報源 九州地方環境事務所 報道発表資料
福岡市 報道発表資料
機関 環境省九州地方環境事務所 環境省 福岡市
分野 自然環境
キーワード 特定外来生物 | 福岡市 | ツマアカスズメバチ | 早期発見 | 早期駆除 | 九州地方環境事務所 | 分布拡大 | 繁殖力 | 久山町 | 侵入監視
関連ニュース

関連する環境技術