環境省は、「生物多様性地域戦略策定の手引き(令和5年度改定版)」を作成した。「生物多様性地域戦略策定の手引き」は、生物多様性基本法が平成20年に施行されたことを受けて、地方公共団体向けのマニュアルとして平成21年9月に作成されたもの。その後、平成24年9月に、生物多様性に関する新たな国際目標である愛知目標の達成などを目指した生物多様性国家戦略2012-2020の策定を踏まえ、平成26年3月末に改訂版が作成された。今回、令和4年12月に生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」を踏まえた生物多様性国家戦略2023-2030の策定を受け、全面的に改定した。世界目標や国家戦略等の生物多様性に係る国内外の動向を反映したNbS(自然を基盤とした解決策)や民間企業との連携についての言及。加えて、推進体制や点検評価に係る記載の強化、魅力的で持続可能な地域づくりにつながる地域戦略策定の必要性の強調、そして地域戦略策定の支援ツールとなる「ひな形」と「指標カタログ」について示している。