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 バラ科果樹の外来害虫「モモヒメヨコバイ」長野県内初確認

発表日:2023.12.27


  もも・うめ等のバラ科果樹を加害する「モモヒメヨコバイ(学名:Singapora shinshana (Matsumura))」が長野県で確認された。モモヒメヨコバイは、カメムシ目ヨコバイ科に属し、中国、台湾、韓国、北朝鮮に分布しており、国内では沖縄県でのみ確認されていたが、近年全国に広がっている。同種は、もも・うめ等のバラ科果樹の葉面に寄生して吸汁加害し、吸汁された部分は白い斑点状に脱色。成虫の体長は3から3.5mmで体色は黄緑色、複眼は黒く、頭頂部中央部に特徴的な黒点がある。国内の発生事例では、成虫で越冬する可能性があるとされているが、同県での状況は不明となっている。同県では、防除対策として、ももに対しては、同種用に登録されている農薬はなく、うめ等の小粒核果類では、モモヒメヨコバイに対し農薬登録されている薬剤が使用できるという。同種の発生と被害の早期発見に努め、被害葉が認められた場合は速やかに寄生葉を除去し、ほ場外で埋却するなど、耕種的防除も併せて行ってほしいとしている。

情報源 長野県 プレスリリース
機関 長野県
分野 自然環境
キーワード 長野県 | 果樹 | 越冬 | 防除対策 | バラ科 | モモヒメヨコバイ | 小粒核果類 | 耕種的防除 | ヨコバイ
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