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 ALPS処理水に係る分析機関間比較報告書が公表

発表日:2024.01.30


  国際原子力機関(IAEA)による「ALPS処理水の放射性核種分析における第2回目の分析機関間比較結果」に関する報告書が公表された。IAEAは原子力科学と技術を平和目的に安全に安心して利用できるようにすることを目的とした国際機関。報告書は、IAEAが独立したサンプリング・データの裏付けと分析の結果を報告するもの。今回、海洋環境研究所(モナコ)、陸域環境放射化学研究所(オーストリア サイバーズドルフ)、アイソトープ・ハイドロジー研究所(オーストリア ウィーン)及び、第三者分析機関として、韓国原子力安全技術院(韓国)が分析機関として参加。IAEAは、東京電力は高水準の測定の正確性と技術的能力を持つことが証明されており、東京電力のサンプル採取手続は、代表的なサンプルを得るために必要な適切な基準に従っている。また、東京電力が報告した検出限界値によると、使用されている核種分析の方法は、適切で目的にかなったもので、報告された全ての放射性核種検出限界値は、規制基準の1%未満である事から、東京電力が、正確で精密なALPS処理水の測定能力を有しており、ALPS処理水の放出中における東電福島第一原発での継続的な技術的ニーズを支えるための持続可能で堅固な分析体制を構築していると結論づけている。日本政府は、IAEAレビューを通じ、国際的な安全基準に照らした確認を継続し、安全確保に万全を期していくという。

情報源 環境省 報道発表資料
経済産業省 ニュースリリース
機関 経済産業省 環境省
分野 健康・化学物質
水・土壌環境
キーワード 放射性物質 | 海洋放出 | 国際原子力機関 | IAEA | 検出限界 | 放射性核種 | 分析機関 | 東京電力福島第一原子力発電所 | ALPS処理水 | トリチウム
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