東京電力福島第一原子力発電所の放射性物質を含む処理水の海洋放出について、東電は2023年11月2日、3回目の放出を始めたと発表した。ALPS処理水は、放射性物質を含む水についてトリチウム以外の放射性物質を基準値以下まで処理したもの。トリチウムについては安全基準値まで海水で希釈する。政府は保管スペースが限られているなどの理由から海洋放出する方針を示し8月24日から1回目の放出が行われていた。今回、気象・海象を踏まえて11月2日10時21分より海水移送ポンプを起動して、3回目となる海洋放出を開始した。今回の放出で約7,800トン、トリチウム総量1.0兆ベクレルが海洋に放出される。1から3回目の放出でトリチウムは累計3.2兆ベクレルとなる見込み。トリチウムを除く測定・評価対象の29核種の放射性物質の濃度についても国の基準を満たすという。なお、政府と東京電力が福島県漁連に対して行った「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」との約束は果たされていない状態との声も残る。国は漁業者に対し総額1,007億円支援を表明している。
情報源 |
東京電力ホールディングス(株)福島第一廃炉推進カンパニー プレスリリース
|
---|---|
機関 | 東京電力ホールディングス(株) |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 放射性物質 | 海洋放出 | 放射性核種 | 東京電力福島第一原子力発電所 | ALPS処理水 | トリチウム | 総量 | 3回目 | 海⽔移送ポンプ | 福島第一廃炉推進カンパニー |
関連ニュース |
|