(独)国立環境研究所は、東アジアにおけるフッ素系温室効果気体(HCFC類、HFC類、PFC類)の排出実態を解明したと発表した。同研究所は、沖縄県波照間島と北海道落石岬において代替フロンを含むフッ素系温室効果気体の高精度・高頻度モニタリングを実施している。今回、これらの観測を活用した国際共同研究を行い、大気観測から排出量を推定するトップダウンアプローチにより、東アジアにおけるフッ素系温室効果気体の詳細な排出分布を初めて明らかにした。具体的には、まず、大気中濃度が増加しているハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)類とハイドロフルオロカーボン(HFC)類の排出分布解析に取り組んだ結果、いずれのガスも中国からの排出量が群を抜いて大きいことがわかった。さらに、パーフルオロカーボン(PFC)類の波照間島および落石岬における観測データをもとに同様の解析を行った結果、大量のPFC類が東アジアから放出されていることが明らかとなったという。
情報源 |
(独)国立環境研究所 記者発表
|
---|---|
機関 | (独)国立環境研究所 |
分野 |
大気環境 |
キーワード | 代替フロン | 国立環境研究所 | 大気観測 | 排出量 | HFC | PFC | HCFC | 東アジア | 波照間島 | 落石岬 |
関連ニュース |
|