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 JR 九州×住友商事グループによる“でんきの駅”共同事業

発表日:2024.05.30


  JR九州と住友商事および住友商事九州は2023年3月、鉄道沿線地や遊休地で蓄電事業を運営する「でんきの駅合同会社」を設立した。「でんきの駅」はJR九州の広範な鉄道ネットワークを活かし、熊本県熊本市の複数拠点にEVリユースバッテリーを使用した蓄電池システムを設置し、再生可能エネルギーの大量導入による需給調整力不足に対応する蓄電サービスを提供している。今般、太洋工業の施工により「でんきの駅川尻」が完成した。蓄電所建屋は高い安全性を要求されるが、同社が施工した「テント倉庫」は金属の骨組みに膜材を被せる膜構造で、柔軟で地震に強く、耐火性や耐久性に優れている。短工期・低コスト化を実現する建築工法が採用され、環境負荷が少ない「フレックスシステム」を導入した。建屋全体が軽量で、使用する鉄骨量も少ないことから、輸送時の環境負荷が大幅に低減した。膜素材は太陽光の透過率が高く、開放感ある室内空間を創出しており、日中は人工照明が不要であるためエネルギー消費が低減できる。また、杭工事が要らないので基礎工事に要する時間が短縮された(施工期間:4か月、事業開始2024年9月予定、システムの定格出力:1.5メガワット、EVリユースバッテリー約350台分収納)。

情報源 太洋工業 プレスリリース
(参考)JR 九州×住友商事グループによる“でんきの駅”共同事業 PDF
機関 太洋工業(株) 九州旅客鉄道(株) 住友商事(株) 住友商事九州(株)
分野 環境総合
キーワード 住友商事 | カーボンニュートラル | 熊本市 | JR九州 | でんきの駅川尻 | 太陽工業 | EVリユースバッテリー | 膜構造建築 | フレックスシステム | 危険物倉庫
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