新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と日本グリーン電力開発は、食用に適さないココナッツオイルから100%バイオマス由来のSAF(持続可能な航空燃料)の製造に成功したと発表した。これは世界初の成果であり、東京農工大学とハイケム株式会社との共同開発によるものである。今回製造されたSAFは国際品質規格「ASTM D7566 Annex A2」に適合している。---規格外ココナッツの構造は従来のジェット燃料に近く、燃料変換プロセスや水素消費量の削減が期待されている。この成果により、生産効率、コスト、環境面で優位となるSAF量産の可能性が示され、さらなるスケールアップに向けて大きく前進した。本事業は、インドネシアでの規格外ココナッツの選別・調達から、触媒開発、日本国内でのSAF製造までのサプライチェーン構築を目指している。今回の成果は、原料開発と並行して進められていた触媒開発の結果であり、CORSIA認証ポジティブリストへの登録も進められている。今後、温室効果ガス削減標準値の策定やインドネシア州政府からの支援を受けながら、原料収集地域での理解と協力を進め、SAF量産に向けた実証を推進していくという。
情報源 |
新エネルギー・産業技術総合開発機構 ニュースリリース
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機関 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 |
分野 |
ごみ・リサイクル 環境総合 |
キーワード | 東京農工大学 | 持続可能な航空燃料 | 規格外ココナッツ | バイオマス由来SAF | ハイケム | ASTM D7566 Annex A2 | CORSIA認証 | 燃料変換プロセス |
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