農研機構は、「蛾類の飛来を防ぐ超音波防除技術 標準作業手順書」を公開した。この手順書は、超音波装置の活用方法や留意点を導入事例とともに紹介し、実践までのノウハウを解説している。この技術は、蛾類が持つ聴覚器官を利用し、コウモリの超音波に似た音波を照射することで、蛾類の飛来を阻止するもの。ヤガ類のハスモンヨトウやシロイチモジヨトウを対象とした試験では、産卵数や農作物の被害株数を90%以上抑制し、殺虫剤の散布回数を最大で約90%削減することが実証されている。農薬使用量の削減(化学物質汚染の低減)を図り、持続可能な農業の推進や生物多様性の保全に貢献する新たな防除手法として、当該技術の普及・定着が期待されている。
情報源 |
農研機構 プレスリリース
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機関 | 農研機構 |
分野 |
健康・化学物質 環境総合 |
キーワード | 環境保護 | 超音波防除 | 蛾類 | ヤガ類 | ハスモンヨトウ | シロイチモジヨトウ | 忌避超音波 | 農薬削減 | 農作物被害抑制 | 化学物質汚染低減 |
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