川崎市は、ごみ収集サポートシステム「WOOMS(ウームス」の実証実験を開始した。
WOOMSは、2021年に小田急電鉄が開発した、収集サポートシステム・管理サポートシステム・事務処理サポートシステムからなるクラウド型ソフトウェア。ごみ収集車にGPS機能付きタブレット端末を搭載し、職員がログインして画面操作することで、収集ルートの作成やナビゲーション、収集状況の即時共有、画像と位置情報の連携、注意事項の表示などを可能にする。また、運転速度や時間などのデータも可視化され、ドライバーのスキル平準化や業務負担の軽減に寄与する。
川崎市における実証実験は、高津区および宮前区の約15,000か所の集積所を対象に、市直営の収集車40台を用いて実施される(期間:令和7年10月13日~12月13日)。実証項目は「普通ごみへのプラスチック製容器包装の混入状況の把握」と「段ボール等の古紙収集の効率化」で、WOOMSを通じて収集職員が混入状況や排出地点を即時共有し、地域特性の把握や広報への活用、資源化量の向上を検証する。
川崎市は実証フィールドの提供とデータ活用による広報・効果分析を担い、小田急電鉄はWOOMSの資機材を無償提供する。実証終了後は、混入状況データ、古紙収集実績、職員アンケート等をもとに導入効果と課題を検証し、今後の取り組みを検討する。