琉球大学の研究グループは、環境DNA解析を用いて捕食者群集を定量化し、外来魚の形質変化と結び付けて評価する手法を提示した(掲載誌:Scientific Reports)。
本研究では、環境DNA手法を用いて、沖縄県の河川に定着した南米原産のグッピー(Poecilia reticulata)を対象に、捕獲調査では困難な魚類相の網羅的把握を行った。その結果、外来種が侵入先で遭遇する捕食者の構成を推定し、原産地と比較して捕食性魚類の種類が少ない状況にあることを示した。
また、研究グループは、捕食者の有無と対応するように、雄グッピーの体色パターンが変化していることを明らかにしている。具体的には、捕食性魚類が存在する環境では、体側の色斑が相対的に小さくなる傾向が認められた。
著者らは、本研究で用いた環境DNA解析と形質解析を組み合わせた手法は、グッピーに特有のものではなく、他の外来生物を対象とした研究にも応用可能であると述べている。