大阪ガス(株)と月島環境エンジニアリング(株)は、エネルギー創出型廃水処理プロセスの実証試験を開始すると発表した。一般的に、半導体工場や化学工場などで発生する廃水のうち、従来の生物処理法で処理が困難な芳香族系(ベンゼンなど)の有機廃水については、重油などの燃料を用い、燃焼処理する方法が採られている。しかし、この方法では、燃料を大量に使用するため二酸化炭素を多く排出し、処理コストがかかるという課題がある。 今回の実証プロセスでは、ニッケルを特殊処理した触媒に高温・高圧となった廃水を通過させることにより、廃水中の有機物を高速で分解処理する。また、処理過程で創出されるメタンを主成分とする可燃性ガスを工場内でボイラー等の燃料として有効利用することができる。その結果、重油などの燃料を用いた燃焼処理に比べて、CO2排出量を約110%削減し、廃水処理コストを約40%削減することができるという。両社は、この実証試験を通して、プロセスの実用化を加速し、平成24年度の商品化を目指すという。
情報源 |
大阪ガス(株) プレスリリース
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機関 | 大阪ガス(株) 月島環境エンジニアリング(株) |
分野 |
地球環境 水・土壌環境 |
キーワード | CO2 | ベンゼン | 触媒 | 大阪ガス | エネルギー | メタン | 廃水処理 | ニッケル | 月島環境エンジニアリング | 燃焼処理 |
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