(株)東芝は、2010年11月16日、府中事業所に環境に配慮したモジュール型データセンターのデモ施設を竣工し、実証実験施設として活用するとともに、受注活動を本格的に開始すると発表した。同データセンターは、従来の施設型データセンターと比べるとビル建設が不要のため、より短期間(デモ施設は、約3ヶ月で建設)で構築でき、低コストで設置できる。また、モジュールの躯体の柱に重量鉄骨を用いることで、モジュールを重積することが可能となり、土地を拡張することなく、データ処理量に応じて容易に拡張が可能。さらに、外気空調方式を採用しており、夏の高温期を除き、外気を活用した冷却を行うため、従来の空調方式と比べて、年間消費電力で約35%、年間CO2排出量で約2,500トンの削減ができる見込みだという。今後、業界最高レベルの装置最高効率97%を実現したUPS(無停電電源装置)の電源設備の導入を始め、同社グループの総合力を結集し、環境に配慮したデータセンターの商品競争力強化を図っていくという。