(独)海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、海洋における人為起源CO2の吸収量が十年規模で大きく変動することを実証したと発表した。今回、2003年に実施されたBEAGLE2003航海で得られた高精度データを基に分析したところ、1995年から2003年の8年間に南インド洋や南太平洋で蓄積された人為起源CO2量の蓄積速度は、北太平洋の蓄積速度の2倍となっていることを明らかにした。また、南インド洋で1978年から1995年に観測されたデータと今回のデータを比較したところ、蓄積速度が十年で倍増していることが分かった。これにより、人間活動により大気中に放出された人為起源CO2が海域によってはかなり深層まで達していること、また、人為起源CO2の蓄積は同じペースで行われるのではなく、十年規模で変動していることを世界に先駆けて実証した。今回の研究成果は、地球温暖化予測に不可欠な人為起源CO2の海洋における吸収量の見積もりを、十年間隔で改定する必要性を示した点で重要だという。
情報源 |
(独)海洋研究開発機構(JAMSTEC) プレスリリース
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機関 | (独)海洋研究開発機構(JAMSTEC) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | CO2 | 地球温暖化 | 海洋研究開発機構 | 海洋 | JAMSTEC | 北太平洋 | 南太平洋 | 人為起源 | 南インド洋 | 吸収量 |
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