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 新日鉄エンジニアリング(株)、マレーシアでバイオマスコークス製造事業に着手

発表日:2011.10.17


  新日鉄エンジニアリング(株)は、マレーシアにパーム油の搾油工程で発生するEFBを原料にしたバイオマスコークス製造工場の建設を開始すると発表した。同社では、パーム油搾油残さの中でも未利用資源であるEFBの有効活用と、化石燃料の代替によるCO2削減効果を目的に、マレーシア地場企業2社と住友商事(株)との間で、検討を行ってきた。今回、マレーシアでバイオマスコークス製造事業に着手することを決定し、バイオマスコークス製造工場を建設する。バイオマスコークスは、乾燥・粉砕したバイオマス原料を加熱圧縮により成型した後乾留するプロセスにより製造され、ガス化溶融炉に従来使用してきた高炉用コークスと比較し、固定炭素、低位発熱量はほぼ同等の性状を有する。また、揮発分が少なく、高炉用コークスに近い熱間強度を持つため、1,700~1,800℃の溶融炉下部においても、高炉用コークスの使用時と同様に高温火格子を形成でき、廃棄物の高温安定溶融処理ができる。なお、同製造工場は、平成25年の春に完工・稼働する予定で、製造されたバイオマスコークスは、主に同社の商品であるシャフト炉式ガス化溶融炉で使用される高炉用コークスの代替として供給されるという。

情報源 新日鉄エンジニアリング(株) ニュースリリース
機関 新日鉄エンジニアリング(株)(現:新日鉄住金エンジニアリング(株)
分野 地球環境
ごみ・リサイクル
キーワード CO2 | バイオマス | 新日鉄エンジニアリング | マレーシア | 住友商事 | 化石燃料 | EFB | コークス | パームオイル | ガス化溶融炉
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